This site has been archived on 28 of April 2017
28/04/2017
ホームニュース・出版物ニュース2017> EU首脳、ローマ条約調印60周年を祝う

EU首脳、ローマ条約調印60周年を祝う

EU News 58/2017

2017/03/25
ローマ

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)加盟国の首脳は3月25日、ローマに集い、ローマ条約調印60周年を記念する一連の式典に出席した。これは、EUの現状について熟慮し、欧州統合のプロセスの将来を見つめる機会となった。

カンピドリオでの式典で欧州理事会のドナルド・トゥスク議長は、「われわれは本日、ローマにて偉大なる前任者たちが60年前に開始した、自由な国々の独特な同盟を新たなものにする所存である」と述べた。「当時、彼らは統合速度の多様化を協議したり脱退方法を考案したりはしなかったが、当時の悲劇的な状況にもかかわらず、持ちうる全ての信頼を、欧州の結束に託したのである」と続けた。

トゥスク議長は、60周年となるこの日に、欧州各地で何百万人もの人々がEUへの支持を行動で示していることを強調した。

一連の祝賀行事の最後に、EU首脳はこの先数年にわたるEUの共同の展望を示した「ローマ宣言」を採択し、署名した。

同宣言で首脳らは、EUが、共通の機関や強靭な価値を有する他に類のない連合であり、平和・自由・民主主義・人権・法の支配の共同体であり、比類なき社会保護と福祉の水準を有する大経済圏であることを強調した。

首脳らは、EU市民の懸念を念頭に、ローマ・アジェンダにコミットし、下記の実現に向けて取り組むことを誓った。

- 安全で安心できる欧州
- 繁栄を享受する、持続可能な欧州
- 社会的な欧州
- 国際舞台でより強力な欧州

「政治体としての欧州は統合されるか、さもなければ存在自体ありえない。統合された欧州のみが、世界のその他の地域との関係において主権を有する欧州と成り得るのだ」とトゥスク議長は述べた。

ローマ宣言(英語)

『EU MAG』の関連記事
調印60周年を迎えるローマ条約――回顧と未来2017年3月号 特集

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/european-council/2017/03/25-informal-meeting/

© European Union URL