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28/04/2017
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モゲリーニ上級代表、EUを代表して人権の日に寄せた声明を発表

EU News 402/2016

2016/12/09

<日本語仮訳>

フェデリカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は、12月10日の国連の人権デーに寄せ、EUを代表して以下の声明を発表した。

「12月10日、EUとその加盟国は人権の日を祝う。世界中で不平等と人権侵害が引き起こす問題が増え続けているとともに、シリアなどの国では紛争が継続している。それが故に、万人の権利を擁護するための努力を倍加することが、より一層重要になっている。本年、我々EUが、誰かの権利を守るために立ち上がろう、と人々に呼びかける国連の活動に加わっているのは、そのためである。

我々一人ひとりが、そのような権利を擁護する責務を負っている。多くの国で、強くなる一方の圧力と脅威に、勇敢に立ち向かっている人権擁護活動家の姿は、大いに刺激になるのではないだろうか。EUは、そのような人々を守り、市民社会の活動の場を確保するための努力を断行する決意である。そのために、あらゆるレベルのEUの担当官が、人権擁護家と会い、その裁判の監視、拘留中の訪問、相手側政府への申し入れなどを、実施している。さらに、2016年にEUは、(民主主義と人権に関する欧州基金 (EIDHR)の緊急基金を通し、自身の日々の活動が故に危険にさらされている、250人を超える人権擁護家とその家族に、資金援助を提供した。

個々の行動が極めて重要である一方で、EU全体としても、人権尊重を軸とした、ルールに基く世界秩序の推進を主導し続ける意向だ。スタブロス・ランブリニディスEU人権問題特別代表が、全世界においてEUの人権政策の認知度を高めるべく、積極的に活動している。その間も、各EU代表部が、それぞれの国における人権擁護の推進のために、飽くなき努力を続けている。EUは、多国間会議において、いつも声高に人権尊重を提唱しているのみならず、普遍的人権の保護と、法令順守の監視にとっての礎である国連人権制度を、全面的に支援している。

2016年6月に始動させた、新たな外交・安全保障政策のためのグローバル戦略において、EUは域内外の両方において、人権尊重を向上させると言明しているが、来年には、同戦略のフォーローアップを行う計画である。その中には、EUの移民と開発にかかる施策の全てにおいて、最高水準の移民・難民の人権保護の担保が、包含されている。また、EUが打ち出している野心的な「人権と民主主義に関する行動計画2015-2019」の進捗評価も、実施することにしている。加えて、拷問と非人間的扱いへの対策、児童の権利の保護への取り組みを刷新するために、EU指針の見直しを行うとともに、これらの問題に対するEU政策の影響の強化を図る計画だ。

本日だけではなく、この一年間を通して、EUは世界中で人権を守り続ける。そして、同じ活動をする全ての人に全面的支援を提供することを、約束する」

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原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2016/12/10-hr-declaration-human-rights-day/