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欧州委員会、クリーンエネルギーを通じた成長を提案

EU News 393/2016

2016/11/30
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

クリーンエネルギーへの移行が世界のエネルギー市場に変革をもたらしていることを受け、欧州委員会は本日、欧州連合(EU)がこの分野で競争力を維持するための政策群を提案した。

欧州委員会は、EUがクリーンエネルギーへの移行に適応するのみならず、この流れの先頭に立つべきと考えている。だからこそEUは、自身の経済を近代化し、全ての欧州市民に雇用と成長をもたらす一方で、2030年までに二酸化炭素排出を4割以上削減すると約束した。本日の提案は、エネルギー効率を最優先とする、再生可能エネルギー分野で世界の先導者となる、消費者に公正な取り決めを提供するという、3つの主要な目的がある。

未来のエネルギー市場では、消費者が活発かつ中心的な役割を果たす。EU全域の消費者は将来的には、供給者の選択肢の拡大、信頼できるエネルギー価格比較手段へのアクセス、および自身で電気を発電・売却する可能性を手にするであろう。透明性の向上やより良い規制を通じて、市民社会のエネルギー制度への関与拡大や価格シグナルへの対応の機会が増える。今回の提案では、最も弱い立場に置かれた消費者への保護策も盛り込まれている。

「全ての欧州市民にクリーンエネルギーを」と銘打った今回の欧州委員会の提案は、クリーンエネルギーへの移行が未来の成長分野であることを示すものである。この分野こそに、情報通の投資家の資金が流れ込んでいる。2015年には、世界で3,000億ユーロ以上の投資がクリーンエネルギーに向けられた。EUは、この移行を具体的な産業強化の機会とするためにその研究・開発・イノベーション政策を活用できる、有利な立場に立っている。2021年から毎年最大1,770億ユーロの官民投資資金を活用することで、今回の政策群により今後10年で域内総生産(GDP)を最大1%引き上げ、90万の新たな雇用を創出することができる。

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原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-16-4009_en.htm

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