欧州委員会、デジタル単一市場に向けた具体策を提示
EU News 374/2015
2015/12/09
ブリュッセル
<日本語仮訳>
デジタル単一市場戦略を前進させるべく、欧州委員会は本日、欧州の人々がインターネットから得たコンテンツを旅行中でも持ち運べるようにするための提案と、欧州連合(EU)の著作権に関するルールの近代化に向けた行動計画を提示した。
現在、EU域内を移動する欧州の人々は、自国で購入した映画・スポーツ中継・音楽・電子書籍・ゲームなどを提供するオンラインサービスにアクセスできない場合がある。
本日欧州委員会が提案する、オンラインコンテンツサービスの国境を越えた携帯性に関する規則案は、EU在住者が、自国で購入・定期購読しているデジタルコンテンツを他国に持ち運ぶことを可能にするためにこれらの規制に対応することにある。消費者にとって新たなEUの権利となる国境を越えたコンテンツの持ち運びは、EU域内におけるローミング料金の終了と同じ、2017年に実現する予定である。これは「規則(Regulation)」案であるため、採択されれば、EUの全28加盟国に直接適用される。
さらに欧州委員会は本日、自身が描く時代に見合ったEU著作権枠組みの展望を提示した。この「政治的予告」は、複数の公的意見募集に寄せられる全ての意見を考慮した上で、今後6カ月で法案や政策提言に落とし込まれる。
また、欧州委員会は本日、オンラインショッピングを楽しむ欧州の消費者の保護を強化し、事業者の他のEU加盟国での販売活動を支援する新たなルールを提案した。これらは併せて、5月に発表されたデジタル単一市場戦略に基づく最初の法案提示となる。
原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-15-6261_en.htm?locale=en