This site has been archived on 28 of April 2017
28/04/2017
ホーム  >  日・EU関係  >  日・EU学術関係

日・EU学術関係

知識・経験・意見の交換や共有、また学生の留学や交流は、日本とEU双方の利益につながります。駐日EU代表部ではこうした知識の流れを支援するとともに、日本の学生に欧州留学について知ってもらうためEUの各種プログラムに関する情報提供を行っています。

日本と欧州の大学はこれまでも、「エラスムス・ムンドゥス(Erasmus Mundus)」などの定評あるプログラムの下で長年、相互に協力してきました。EUの新しい教育助成プログラム「エラスムス・プラス(Erasmus+)」は、双方の大学や学生が協力し合う新たな素晴らしい機会を提供します。日本の名門大学に拠点を置く「EUインスティテュート・イン・ジャパン(EU Institutes in Japan= EUIJ)」は、東京やその他の地域で学術協力を促進します。日本人学生にとって欧州は魅力的な留学先であり、欧州留学のさまざまな可能性に関する情報は、毎年開催される「欧州留学フェア(European Higher Education Fair)」で得ることができます。

New Erasmus

 

エラスムス・プラスを通じた高等教育における日欧交流の支援

2017年のエラスムス・プラス(Erasmus+)公募
日本の高等教育機関も
EUの高等教育機関と連携して参加できます

エラスムス・プラスはEUの中心的な教育助成プログラムです。このプログラムには、日本の大学、学者、学生が参加できる修士課程のジョイントディグリー、短期留学、「ジャン・モネ」イニシアチブといった3つの主要プロジェクトがあり、日欧の大学間協力を促進します。現在、2017年2月が締め切りのエラスムス・プラス公募が行われています。

  • 短期留学を支援する「International Credit Mobility」(国際単位移動プロジェクト)

欧州外の学生は、欧州内の大学と欧州外の大学との間の協定に基づいた、3カ月から12カ月の短期留学プログラムに参加することができます。学生は、追加費用を支払うことなく、留学先の大学(ホスト校)で単位を取得し、在籍校でその単位を認定してもらうことができます。2016年の公募では日本と欧州の大学の間で60件を超える新しいパートナシップが選ばれました。

  • 修士課程のジョイントディグリー (Erasmus Mundus Joint Master Degrees)

エラスムス・プラスで日本の大学は、前身の「エラスムス・ムンドゥス」でいくつかの大学がすでに共同プログラムを実施しているように、欧州の大学の協力機関(フルまたはアソシエートパートナー)となり、修士課程のジョイントディグリー(Joint Master Degrees)取得コースを提供することができます(ダブルディグリーも可能)。
また、日本人学生が直接ジョイントディグリーコースに応募し、欧州2カ国以上で学ぶ(study in Europe)こともできます。

  • ジャン・モネEU研究コースおよびセンター

EUは、「ジャン・モネ」イニシアチブを通じて、世界中でEUに関する卓越した教育と研究を推進しています。日本の大学は、個別のEU研究コース(ジャン・モネ・モジュールJean Monnet Modules)もしくはEU研究に特化した教育・研究センター(ジャン・モネ・センター・オブ・エクセレンスJean Monnet Centres of Excellence)を設立するための助成金を申請することができます。

また、EU研究およびEUについての教育を行う大学教員が直接助成金を申請することもできます(ジャン・モネ・チェアー Jean Monnet Chair).
現在では日本ではエラスムス・プラスの支援を得て活動しているジャン・モネ・センター・オブ・エクセレンスは2つあります。
-神戸大学Jean Monnet CoE
-ジャン・モネCoE九州
また、慶応義塾大学にてジャン・モネEU研究センターが活動しています。

2017年エラスムス・プラス公募の締め切りに関して
International Credit Mobility (国際単位移動プロジェクト)     2017年2月2日
Erasmus Mundus Joint Master Degrees(修士課程のジョイントディグリー)     2017年2月16日
Jean Monnet Activities(「ジャン・モネ」イニシアチブ)     2017年2月23日
International Credit Mobility(国際単位移動プロジェクト) と Erasmus Mundus Joint Master Degree(修士課程のジョイントディグリー)の応募に関しては欧州側のパートナー大学が申請書を提出する形になります。

リンク:
公募情報(英語): http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=OJ:JOC_2016_386_R_0009

プログラムガイド、-申請方法などに関する詳細 (英語): http://ec.europa.eu/programmes/erasmus-plus/sites/erasmusplus/files/files/resources/erasmus-plus-programme-guide_en.pdf

 

日・EU学術協力の成功事例

日本と欧州の大学は、エラスムス・ムンドゥス(Erasmus Mundus)や日本とEUの共同出資による交換留学プログラムやダブルディグリープログラム(EU-Japan co-funded student exchange and double degree projects)などを通じて、これまでも協力してきました。

例えば、東京大学、岡山大学、東京工業大学、大阪大学、法政大学、早稲田大学、九州大学、慶應義塾大学、神戸大学などが欧州の大学と協力して、次のような分野で修士課程や博士課程のジョイントディグリーやダブルディグリーのコースを創設していますーー欧州における文化・社会状況(cultural and social developments in Europe)、EU研究(European Studies)、欧州の哲学(European philosophy)、持続可能なエネルギー開発(sustainable energy development)、工学(engineering)、神経科学(neuroscience)。

 

 

卓越したEU研究を推進するEUインスティテュート・イン・ジャパン(EUIJ)

EUインスティテュート・イン・ジャパン(EUIJ)は、欧州の政治、法律、経済、環境、医学の分野における日欧学術協力促進のため、EUの助成金を受けて活動してきました。活動にはEU関連のコース開設、学部生や大学院生向けの奨学金制度、欧州から招聘した教授陣による特別講義、日欧の大学による合同研究や学術交流、一般市民・ビジネスマン・国や地方の公務員および政治家を対象としたイベント・セミナー・講義の開催など多様なプログラムが含まれています。

これまで、EUIJ九州(九州大学、福岡女子大学)、EUIJ関西(神戸大学、大阪大学、関西学院大学)、EUSI東京(一橋大学、慶應義塾大学、津田塾大学)、EUIJ早稲田(早稲田大学)そしてEUIJ東京(一橋大学、国際基督教大学、東京外国語大学、津田塾大学)の5つのインスティテュートが設立されました(一部活動継続中)。

 

欧州留学フェア(EHEF)

欧州は、あらゆる年齢層を対象とした学習プログラムの提供において世界を牽引しており、留学先としても世界中で人気があります。駐日EU代表部はEU加盟国と協力し、東京と関西で毎年「欧州留学フェア(EHEF)」を開催し、欧州留学の促進に取り組んでいます。

欧州留学フェア、その他、学生向けの各種お役立ち情報は、欧州留学Study in Europeのページでもご覧になれます。

 EHEF1-r  EHEF2-r

 

関連情報
「グローバル人材を育てるEUの取り組み」(EU MAG 2014年6月号特集) http://eumag.jp/feature/b0614/
「EUに留学するにはどうしたらよいですか?」(EU MAG 2013年3月号質問コーナー)http://eumag.jp/question/f0413/

Updated 2016.11.09